Myrrha MIYAKE

通りからよく見通せるビルの1階に位置し、両隣にも店舗の並ぶ立地。他の店舗に埋もれないよう外観は全面ガラス張とはせず羽目板の斜め貼りに大きな田の字型の窓を設けた特徴的なデザインにしました。
内部は既存の高天井を活かしたネイルスペースに、天井を下げ落ち着きを持たせたカーテン個室を合わせ、機能により天井レベルを変えた開放的なワンルームとして計画しました。
ネイルという装飾が主役の店舗において、空間がネイルの邪魔をしないうよう過度の装飾は避け、白と木目を基調としたシンプルでありながらやわらかな優しい印象を与える、『美』を引き立てることのできる空間を目指しました。

トンネルの家

隣家がすぐ傍まで迫る住宅密集地の中、南北二面の道路に接する間口の小さな敷地。
この敷地の最大の個性である二面道路を活かし、二つの道路をつなぎ合わせるトンネル状の通り土間を設けました。
この通り土間は、住まいへ入るアプローチであり、1階へ光を導く縁側であり、子どもたちの遊ぶ中庭でもある、
使い方によって様々な表情をもつ空間となります。
雑然とした住宅密集地の中で、この通り土間が外と内の境界を緩やかにつなげ、窮屈な環境に明かりとゆとりをもたらします。

• ひろしま住まいづくりコンクール2016　新築部門　優秀賞
• 第20回エネルギア住宅作品コンテスト2016　審査委員特別賞

penelope

限られた面積の中に様々な用途の個室を有する店内。それら各用途の個室を、中央のBOXを取り囲むように配置することによって、間取、動線共にシンプルで明瞭なつくりとなるよう計画しました。
また、BOXを取り囲む路地のような通路は視線の抜けをつくり、閉鎖的になりやすい空間にゆとりをもたらします。
エステという体の本来持つ美しさを追求する場において、過度の装飾を避け、間取・動線・造りをシンプルに仕上げることによって、ベーシックな美しさを表現することを目指しました。

ソラツツム家

新しく造成された閑静な住宅地に位置し、将来的に住宅が密集することが予想される間口が狭く奥行の長い敷地。
そこで、「外」には閉じプライバシーを守りながら、「内」には開き明るく開放的な住まいとなるよう計画しました。
シンプルなBOX型の中に坪庭・中庭・バルコニーという外部空間を組み込むことによって、内と外の境界が曖昧となり、
室内にいながら外部を一体的に感じられる空間構成としました。
また、中庭やバルコニーを吹抜を利用してつなげることによって、内と外だけでなく、上下階もゆるやかにつながり、
家族がそれぞれどこにいてもそれとなくお互いを感じられるよう配慮しました。
カーテンを閉めなくてもプライバシーが守れ、都市に住まいながら光や風、緑を感じられる開放的な住まいです。

KALEIDO DESIGN 牛田OFFICE

広島市内に近接し、大通りから一本入った落ち着いた通りに面する立地。4ｍ超の高い天井と細長いがらんどうの既存空間を有効に利用し、床レベルや天井高を変えることによって、視線の変化や抜けをつくり、シンプルでありながら空間に豊かさを持たせました。既存の粗さをそのまま残す部分と、新たに装う部分の調和をとり、つくり込み過ぎないミニマルな空間の中で、くつろぎと素材感を感じられる構成としました。